この10年、マスコミ等でも「歪み」なる言葉は、広く浸透されている印象です。
ただ、この「歪み」なる表現においては、当院の考え方と乖離した捉え方として
理解されているケースが散見されているようです。
その典型が「骨の歪み」「骨盤の歪み」かと存じます
<みなさまへ>
当院では
・急激に骨が変形して歪むことはない
→変形の前に折れてしまいます
・骨盤など、いくつかのピースが集まる構造において、複数箇所が”かしがる”ほどの変形に至るケースは
ごく少ない
→もしそうなら、多発的な脱臼になり、歩行も困難になる
と捉えており、当院での「歪み」の表現は
骨や関節そのものに深刻な異常はないが、周囲の筋肉や神経の作用で、バランスが悪くなっている
・・・という状態を指します。
<もう少し詳細>
こと骨盤に関しては、仙腸関節と言われる骨盤を構成する一部の関節が、教科書的には「動かない関節である」
とされていますが、一説では「動きがある」という意見もあります。
その視点から「骨盤の歪み」という考え方として捉えているのかもしれません。
ただ不調を訴える患者さんを拝見した際に、姿勢の悪さや、痛みの庇いからの代償動作が、諸々の不調との
関係性を否めず、客観的に評価した際にバランスが崩れている方もおられます。
弊院において「歪み」という表現は、その際の一般の患者様にも分かりやすい表現として採用させて頂いてます。
したがいまして、
施術対応範囲の「歪み」
は
おおよそ安定している骨格に対し、各不調症状により筋や神経の作用がもたらした「バランス不調」
であるとしています。
実際、限られた時間での施術で改善が確認できると言うことは、骨そのものの変形では無い事の
裏返しでもあります。
「骨の変形的歪み」や「多発的脱臼が引き起こした歪み」などとは、違った捉え方で施術させて頂いて
おりますので、ご承知おきください。
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- くぼたのうけんさんでセミナーをしてきました - 2019年7月19日
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